日本人の糖尿病の多くを占める2型糖尿病は遺伝的体質と食べ過ぎ・運動不足といった環境要因が組み合わさって発症します。
血糖値はすい臓のβ細胞というところから分泌されるインスリンというホルモンが働くことにより下がります。
日本人は遺伝的にこのインスリンの分泌が少ないことが知られています。
そこで以前より糖尿病治療薬はスルホニル尿素剤(SU剤)とよばれるインスリン分泌を増やすくすりが多く使われてきました。一方最近、食事をすると腸から分泌されるインクレチンと総称されるホルモンが、SU剤とは違う作用で、すい臓のβ細胞からのインスリンの分泌を増やすはたらきがあることがわかってきました。
しかし、代表的なであるインクレチンであるGLP-1は、生体内ではDPP 4(ディーピーピーフォー)という酵素によってすぐに分解されてしまい、十分効果を発揮できません。そこでインクレチン関連薬とよばれる次の2種類の薬が開発されました。
①遺伝子工学的方法でつくったDPP 4に分解されにくい構造にかえたGLP-1様物質
商品名ビクトーザなど
②毒トカゲのだ液から発見されたくすり
商品名バイエッタなど
商品名ジャヌビアグラクティブネシーナエクアなど
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